
こんにちは!8月の北海道は、夏休みやお盆休みが本番を迎え、どこへ行っても活気と笑顔にあふれる季節ですね。十勝のどこまでも続く緑のパッチワーク畑、オホーツクのダイナミックな青い海、ニセコの爽やかな高原の風……。この時期の北海道は、日本中、いや世界中を探してもこれ以上ないほど美しい最高のドライブシーズンを迎えています。家族での遠出や帰省の計画に胸を躍らせているご家庭も多いのではないでしょうか。
しかし、ここで北海道のファミリーならではの、ちょっぴり切実で、避けては通れない「あるある」がありますよね。そう、それは「移動距離がとにかく長すぎる!」ということです。本州の感覚からすると驚かれますが、札幌から旭川まで車で約2時間、函館や帯広、釧路、網走となれば3時間から5時間以上の長距離ドライブになることも日常茶飯事です。一本道が続く北海道の道路は運転しやすい反面、後ろの座席に座る子どもたちにとっては、すぐに退屈との戦いが始まってしまいます。
「お父さん、まだ着かないの?」「暇だからスマホ貸して!」出発してわずか30分でそんな声が上がり、気がつけば、せっかくの美しい北海道の絶景を一度も見ることなく、子どもは後部座席でずーっとスマホのゲームをしたり、ショート動画をダラダラ観たりしている……。そんな様子を見て、「せっかく遠出しているのに、これじゃあ家にいるのと変わらないなぁ」と、ガッカリした経験を持つ親御さんは非常に多いはずです。スマホを無理やり取り上げて叱るのも、せっかくの楽しい旅行の後味が悪くなってしまいますよね。そこで今回は、まだ新聞を購読していない、デジタル版も使っていないというご家庭にこそ、ぜひ今度のドライブで試してほしいアイデアをご紹介します。広大な北海道の長すぎる移動時間を、退屈な消耗の時間から「最高の地理・社会のアクティブ・ラーニング(能動的学習)」の空間に変えてしまう、目からウロコのニュース活用術です!
「車の中で勉強なんて、子どもが嫌がるに決まっている」「乗り物酔いをしてしまうのではないか」そう思う方も多いかもしれません。確かに、揺れる車内で教科書を開いてドリルを解かせたり、細かい文字をじっと読ませたりするのは無理がありますし、健康にとっても良くありませんよね。でも、子どもたちが大好きなその『スマホ』や『タブレット』をそのまま使って、まるでクイズラリーを楽しむかのように、「今から行く場所のリアルな秘密」を親子で解き明かすゲームだとしたらどうでしょう?
ここで大活躍するのが、いつでもどこでも日本全国、あるいは地元のニュースがリアルタイムで読める『朝日新聞のデジタル版』です。大きな紙の新聞を狭い車内で広げるのは大変ですが、スマホ一台あればスマートにニュースにアクセスできます。未購読のご家庭であっても、ネット環境さえあればその場でパッとサイトを開くことができます。デジタル版の最大の武器である『地域(ローカル)ニュース』と『検索機能』を上手に使うことで、退屈だった移動時間が、一瞬にしてワクワクする探検の時間に変わります。具体的に、車内で今日からできる楽しい実践法を2つご紹介しましょう。
ドライブの出発前、あるいは高速道路のサービスエリアや道の駅での休憩中、親御さんのスマホで『朝日新聞のデジタル版』を開いて、これから向かう目的地の名前を検索窓に打ち込んでみてください。
例えば、家族で「旭川」に向かっているとします。検索窓に『旭川』と入れると、一般的な観光ガイドブックには絶対に載っていない、土地の『今、まさに起きている生きた姿』がズラリと出てきます。『旭山動物園で、新しい動物の赤ちゃんが今週から一般公開されたらしい!』『地元の高校生たちが、地域の特産品を使った新しいご当地スイーツを開発して話題になっているんだって』『旭川近郊の田んぼで、今、見事な田んぼアートが見頃を迎えているらしいよ』などなど、プロが取材した新鮮なネタがすぐに見つかります。
これらを見つけたら、運転中のお父さんや、助手席のお母さんから、後部座席のお子さんへ『ご当地クイズ』として出題してみるのです。「ねえねえ、今から行く旭川でね、ある動物の赤ちゃんがデビューしたらしいんだけど、何の動物だと思う?」「えー、ライオン?それともホッキョクグマかな?」「正解はね……デジタル版のこの記事によると、レッサーパンダの双子ちゃんでした!ほら、写真も載ってるよ、見てごらん」これだけで、子どものテンションは一気に上がります。
ただ車に乗せられて移動している受動的な状態から、「早く着かないかな」「着いたらその本物を自分の目で確かめてみたい!」と、目的地へのワクワク感と当事者意識が何倍にも膨らみます。ガイドブックの綺麗な写真を見るのとは違い、『今週のニュース』というリアルタイム性が、子どもの好奇心を刺激するのです。
北海道のドライブの醍醐味といえば、窓の外に広がる圧倒的な景色です。地平線まで続く広大なジャガイモ畑や小麦畑、のんびりと草を食べる牛たちの姿、青く輝く海岸線。この素晴らしい景色こそ、最高の生きた教材です。ここにニュースの情報を掛け合わせることで、驚くほど深い学びが生まれます。
例えば、十勝地方の広大な畑の真ん中を走っているときに、こんな会話をしてみてはいかがでしょうか。「窓の外を見てごらん、見渡す限り全部ジャガイモの畑だね。北海道の農業って本当にスケールが大きいね」「うん、すごいね(と、子どもは手元のゲームから目を離さずに生返事)」。
ここで終わらせてしまうのはもったいない!すかさず親がスマホの『朝日新聞のデジタル版』で『北海道 ジャガイモ』や『十勝 スマート農業』などと検索してみるのです。すると、教科書には絶対に載っていない、驚くような現代の農業の姿が見つかります。『最近の北海道の農家さんは、宇宙のGPS衛星を使って、無人で自動運転する巨大なトラクターで畑を耕しているんだって』『今年の夏の異常気象のせいで、ジャガイモの収穫時期がズレて、みんなが大好きなポテトチップスが値上がりするかもしれないというニュースが出ているよ』。
こうした情報を「ほら、この記事見てごらん」と教えてあげると、子どもの目の色が変わります。「えっ!あの向こうに見える大きなトラクター、人が運転してないかもしれないの!?」「ポテチが食べられなくなるかもしれないの!?」と、窓の外の景色を食い入るように見つめ始めます。学校の授業で習う遠い世界の出来事だった『農業』や『気候変動』という単元が、目の前の景色と、スマホの中のニュースによって、自分の大好きなポテトチップスへと一本の線でつながるのです。これこそが、知識が血肉になる瞬間です。
暗記に頼らない「背景を論理的に理解する力」が、長距離移動の雑談の中で自然と耕されていきます。スマホの使い方をほんの少し変えて、この夏の移動時間を最高の知の冒険に変えてみてください。