

デジタル好きで、活字は紙で読むよりも、パソコンやスマホの方が読みやすいと思っているのですが、そんな私でも絶対に紙の方がいいと思っているのが、情報の一覧性です。世の中で起こっていること、何となくどれが大事なことなのか、それを一発で分からせてくれるのは紙の新聞にかなうものはないでしょう。
大きな紙面を一瞥すれば、見出しや記事のスペースの大きさで重みづけされているので、何が大事なニュースなのか、だいたいのことがわかります。そのときは記事本文を読む必要はなく、目でスキャンするというか、ざっくりした雰囲気が分かれば十分でしょう。
すべてが並列で示されてしまいがちなデジタルでは、なかなかそれができません。また、これまでの閲覧履歴に従って、見ている人の好みに合いそうなものをどんどん出してくるデジタルならではの機能は、便利ではありますがおせっかいでもあります。自分の好みではないと思っていたけど、読んでみたら面白かったというような、意外な出会いのチャンスは少なくなります。
では、デジタルでは「新聞をめくる」ような体験ができないかというと、実はそうでもありません。そんなときに活躍するのが「紙面ビューアー」です。これは、まさに紙の新聞のそのままのイメージをデジタルで見せるもので、朝日新聞を宅配月ぎめで購読していれば、パソコン、タブレット、スマホから誰でも使うことができます。
さらに、個人的に紙面ビューアーでいちばん気に入っているのは、北海道から九州までの地域面が全部読めることです。(※沖縄は地域面の発行無し)
これは紙面ビューアーでないデジタル版でも一部可能なのですが、紙面のイメージがそのまま見えるのはやはりいいものです。私の場合、ときどき出身地の埼玉版を眺めてローカルな地名が出てくるのを見て懐かしい気持ちになっています。家族、恋人、親戚、友人がいるところ、旅行で行く場所の地域面を見たりするのもいいかもしれません。
また「さらに」なのですが、東京、大阪、西部(福岡)、名古屋、北海道で発行された紙面は朝夕刊とも14日間、地域版は7日分を遡って見ることができるのです。
もう一つオマケです。新聞休刊日、寂しくありませんか?紙面ビューアーにはなんと「休刊日号外」が入るのです。読むものがなくて手持ちぶさた、というのがちょっと緩和されるかも。
朝日新聞デジタルの有料会員(ダブルコース、プレミアムコース)だと、紙面ビューアーはさらにパワーアップします。紙面の記事の上でマウスをクリックしたり、画面をタップしたりすると、その記事がハイライトされ、自動的に拡大されます。右側にメニューが出てきて「ウェブで読む」「スクラップ」「印刷」ができたり、検索することもできる(※東京本社版のみ)他、閲覧期間が90日に延びます。
デジタルでもページをめくる楽しみをぜひ味わってみてください。