
自分が重篤になったとき、「どうして欲しいか」について考えたことはありますか?近頃では医療や介護の現場で終末期医療の希望を「事前指示書」に書くことが多くなりました。自分の意志を表明できなくなってからでは家族に負担がかかりすぎます。少々重いテーマではありますが、ぜひ元気なうちに考えて欲しいと思い今回のテーマとしました。特に重要なことは次の4つです。
最後まであきらめずに積極的治療をしたいのか、あるいは主に痛みなど身体的・精神的苦痛を取り除き、人生や生活の質を重視するターミナルケアにしたいか。
有効な治療方法が見つからなかった時、例えば「人工呼吸器」や「食べられなくなった時の胃ろうなど人工栄養をどうするか」。延命のための処置を希望するかなど。
どの臓器を提供したいなど、運転免許証・健康保険証・マイナンバーカード・意志表示カードなどに記載して自分の意志を表示することができます。
事前に申込み、医学関係の発展のため遺体を無条件・無報酬で関係団体に提供する事ができます。なお、この場合、ご遺体は火葬されて返骨となりますが、2〜3年後となる場合もあります。
さて、なぜこれらのことを書面に残しておいた方がいいのでしょうか?
医療の進歩に伴い人工呼吸器や胃ろうなどにより、治る見込みがないままの状態が長くなる場合が多くなりました。その一方で、取り付けた機器は簡単に外せないため本人が苦しむ時間を長引かせただけではないかと、長い間悩む遺族も増えたからです。さらに、家族間で意見が食い違いトラブルになる場合もあります。そこで、自分の意志はエンディングノートや運転免許証の裏面などに書き残しましょう。
実は、3・4の臓器提供・献体についてはご家族の同意が得られなければ自分の意志どおりにはなりません。家族の気持ちも無視することはできません。そこでただ書き残すだけでなく普段から家族に自分の意志をしっかり伝え、了解をもらっておくことをおすすめしたいと思います。