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清水先生のまなび場天声人語 vol.12

スマホで失う 豊かな「退屈」

公開:2026年3月17日
清水先生のまなび場天声人語
公開:2026年3月17日
朝日新聞(2025年8月30日)
朝日新聞(2025年8月30日)

清水先生の見出しワンポイント解説

 今回の天声人語は「スマホ依存と暇」です。最近は「あくび指南」という変わった稽古があるそうです。若者はなかなかうまくあくびが出ないそうです。一見するとただの面白おかしい話ですが、実はここには退屈を感じない最近の「スマホ依存」の傾向が象徴されています。暇なときにしか味わえない大切な何かを、私たちはスマホによって奪われているのかもしれません。

 この記事には「スマホで失う豊かな『退屈』」という見出しをつけました。キーワードは「スマホ」と「退屈」。今回は二つ取り上げます。この二語の関連が重要だからです。あくびの稽古のエピソードでは、若者が「退屈」をうまく演じられないことが印象づけられています。スマホが暇つぶしを加速させ、大切な何かを奪われていると知りながらも、私たちはスマホが手放せないのです。この「大切な何か」を、筆者は俵万智さんの言葉を借りて表現しています。「スマートフォンを持たないことの豊かさ」です。このことを踏まえると、記事全体は「最近のスマホ依存によって、私たちは『退屈』という大切な豊かさを失いつつあるのではないか」。このようにまとめられます。

 最後に見出しを整えます。豊かな「退屈」がポイントです。「退屈」という言葉にはネガティブな印象を抱きがちです。しかし今回、退屈はくつろぎであり、豊かさでもあると捉えられています。スマホの使いすぎによる弊害と「退屈」の重要性が同時に伝わるよう、言葉の組み合わせを工夫しました。

清水先生の見出し→スマホで失う 豊かな「退屈」

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