
「天声人語」を題材に、学びを深めませんか。読解力アップにも役立つ「見出し作り」。
見出しを考えることは、文章が訴えたいことを短い言葉で表現する訓練にぴったりです。

今回の天声人語は「つながらない権利」です。オーストラリアで、勤務時間外の応答を拒む権利が法律によって認められました。賛否はありつつ、「つながらない権利」は着実に世の中に浸透しているようです。日本でも検討は進むでしょうか。
この記事には「権利導入で脱『つながる生活』」という見出しをつけました。まずはキーワードと結論を確認しましょう。キーワードは「つながらない権利」、そして「結論は日本人に合う『つながらない権利』の導入を検討してみてはどうか」です。加えて今回は、筆者がこう考える理由や背景まで深掘りをしてみましょう。理由や背景を踏まえた見出しには説得力が生まれるからです。なぜ筆者は日本への導入をすすめているのか。その背景にあるのは、仕事中心になりがちな日本人の生活スタイルです。実体験をもとに、筆者は日本の働き方について他の国々との価値観の違いを述べています。常時つながるのが当たり前の日本と、就業時間になれば「また明日」が当たり前の欧州。この違いを懸念し、筆者は「つながらない権利」の重要性を訴えるのです。ここまで筆者の考えを読み解くことができたら、適切な言葉で見出しに反映させましょう。「つながらない権利」でめざすのは、「つながる生活」からの脱却でしたね。脱「つながる生活」とすると、よりもっと多くのことを読み手に想起させることができますね。文章の話題も「権利導入」と一言でまとめました。
清水章弘…学習塾経営、教育アドバイザー、コメンテーター、ラジオパーソナリティを中心に活躍。朝日小学生新聞にて小学生向けの勉強法に関する記事を連載中。
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