

今回の天声人語は「貧しさとは」です。亡くなったウルグアイの元大統領、ホセ・ムヒカさんは「世界で最も貧しい大統領」と呼ばれていたそうです。貧乏と質素は別物と説いたムヒカさんの言葉が、現代社会を生きる我々に深く刺さります。経済力が必ずしも生活や心の豊かさに直結しない時代において、人間の幸せとは何なのか。改めて考えさせられますね。
この記事には「故ムヒカ氏問う本当の豊かさ」という見出しをつけました。今回のキーワードは「豊かさ」です。対比として「貧しさ」も多く用いられていますが、記事全体は「人間の幸せとは何なのか」という問いでまとめられています。つまり、「豊かさ」を軸に捉えるほうが内容を的確に読み取れるということです。裕福であることの空虚さ、選べないことのやるせなさ、はたまた富の使い道など象徴的なエピソードを取り上げた上で、筆者は「豊かさも貧しさも、時代によって姿を変える」と述べています。この一文も踏まえ、全体は「富の追求が必ずしも幸福につながるとはいえない中、私たちはムヒカ氏に改めて現代における『本当の豊かさ』を問われている」と要約できます。
それでは、見出しに落とし込んでいきます。ポイントは「問う本当の豊かさ」です。記事中に出てくる読者への問いかけを一言でまとめてみました。終盤の「人間の幸せとは何なのか」をそのまま使うこともできますが、キーワードを取り入れて書くことで、より一目で内容がわかるようになりますよね。
清水章弘 学習塾経営、教育アドバイザー、コメンテーター、ラジオパーソナリティを中心に活躍。朝日小学生新聞にて小学生向けの勉強法に関する記事を連載中。