

今回の天声人語は「終末時計の1秒」です。地球滅亡までの残り時間を示す終末時計。最新の発表では史上最も短い89秒となり、その針は着実に進んでいます。これまでの針の進みを踏まえ、この発表をどう受け止めるか。筆者の胸中を知ることができる記事となっています。
この記事には「終末時計の針進む 1秒の怖さを痛感」という見出しをつけてみました。ぱっと目を引く、しかも内容が一目でわかる見出しをつけるには二つのポイントを意識しましょう。文章全体のキーワードを押さえることと、筆者の意見を汲み取って端的な言葉で反映させることです。
まず、キーワードは文章全体を通して繰り返し使われます。今回はずばり、「終末時計」です。キーワードが見つかったら、それを手がかりに筆者の意見を導き出します。「終末時計」の紹介に続き、文章の結論に注目しまとめてみましょう。終末時計が1秒進んだのをきっかけに、筆者は地球を脅かすさまざまな問題の存在とその深刻さを改めて認識した。こんな風に読み取れるのではないでしょうか。これで見出しづけの前段階、キーワードから筆者の意見を読み解いた「要約」が完成しました。
最後に、この要約をアレンジして見出しに落とし込みます。コツは「キーワードに述語をつけ足す」こと。主語と述語の組み合わせで具体性がぐっと増します。逆に長くなりがちな結論は、「痛感」のような名詞を用いることで簡潔にまとめるのがおすすめです。
スティーブン・キングは地球滅亡までの残り時間を示す「終末時計」を描いた。
実在の終末時計は、発表以来最短となる89秒を昨年刻んだ。
社会にとって象徴的なできごとが起こるたび、終末時計の針は動き、筆者は一喜一憂した。
地球を脅かすさまざまな原因と針が進むことの意味を、筆者は改めて考えている。
清水章弘…学習塾経営、教育アドバイザー、コメンテーター、ラジオパーソナリティを中心に活躍。朝日小学生新聞にて小学生向けの勉強法に関する記事を連載中。
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