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雪解けの季節を迎えると、「春一番」のニュースに触れることがあります。立春から春分の頃に、その年に初めて吹く強い南よりの風のこと。気象庁が設けた気温や風向風速などの目安を満たすと、春一番が発表されます。しかし北海道は対象外……。
この時期の強い南よりの風は、低気圧が発達した時に吹くことが多く、そんな時は、南風が吹いた直後に、高い確率で北よりの風が強まり、北海道では「冬の嵐」に見舞われます。ですから、たとえ一時的に気温が上がったとしても、「春が来た!」などと安心してはいられないのです。
とはいうもののこの時期、気温が10℃に届くと「冬が終わった!」「春が来た!」と、自然と気持ちも明るくなります。そんな日が近年、早く訪れるようになってきています。
札幌の3月。最高気温が10℃に到達した日数をグラフにしました。1900年以降、10年ごとに合計してみると、1990年代から急激に増えていることがわかります。以前は10年で10回あるかどうか…、つまり3月に10℃まで上がる日は、1年に1回あるかどうかという頻度でしたが、1990年以降は1年で2~3日。注目すべきは2020年代。2025年までの6年間で37回。つまり3月ひと月で6回くらいの頻度で、10℃に到達しているのです。
3月といえば、街の中で雪がなくなっても、山の斜面や雪捨て場にしている空き地などでは、まだ雪が多く残ります。そんな状況で春の陽気になると、雪解けが急激に進みます。川の水が増えたり、流れが速くなったり、雪崩や土砂災害のリスクも高くなります。新生活の準備で引っ越した街では、知らない場所に危険があるかもしれません。事故のないように春を迎えましょう!
テレビで、近畿(大阪発)、全国&地球(東京・千葉発)の天気予報を担当したあと、HTBの朝の情報番組(イチモニ!など)で18年間「お絵描き天気」を中心に気象情報を伝え2024年秋にテレビから引退。新潟県出身、北海道生活25年。