このWebサイトの全ての機能を利用するためにはJavaScriptを有効にする必要があります。
>HOME  >よみもの一覧  >お絵描きお天気物語  >「夏にピリオドを打つ大雨」(2025/8/18)
お絵描きお天気物語 vol.5
お絵描きお天気物語
No. 5

夏にピリオドを打つ大雨

お絵描きお天気物語
公開:2025年8月18日

「冬が長い北海道」のはずが、近年は「夏も長い北海道」です。特に今年は、早い時期から30度以上の真夏日が続出。今年の6月の真夏日の日数は、札幌と旭川は6日、北見8日、そして帯広が10日と、いずれも観測史上最多を記録しました。

 かつては、夏に暑さの厳しい時期があっても、数日間の我慢で、秋風を感じることができました。ところが近年は、真夏の太陽が雲に姿を隠しても、涼しくなるどころか、本州の梅雨を思わせるような猛烈な蒸し暑さが襲ってきて、カラッとした気候に慣れた道民を苦しめます。でも、夏は必ず終わります。その終わりを告げるときに、現れるのが大雨です。

 絵に描いたのは、北海道の主な都市の一日の雨量の最多記録とその日付です。注目してもらいたいのは、その日付。多くの所で8月後半から9月の前半に集中しているのです。札幌で207mmの雨が降ったのは44年前の8月23日。「56水害」で記憶されている道央の大雨の年でした。

 夏の終わりに大雨が降るのは、❶台風、❷秋雨前線、そして❸高い海水温、この3つが原因です。

 ❶は説明不要でしょう。

 ❷は、夏の名残の暑さと、冬の先駆けともいえる上空の寒気が衝突する所で発生します。

 ❸水は熱しにくく冷めにくいので、夏の暑さが峠を越えた後もなお、海水温は高い状態が続き、蒸発したたくさんの湿気は雨粒に変わり、大地を叩き、山々を削り、川を下ります。涼しくさわやかな秋を迎えるために乗り越えなければならない試練です。気をつけてすごしましょう。

テレビで、近畿(大阪発)、全国&地球(東京・千葉発)の天気予報を担当したあと、HTBの朝の情報番組(イチモニ!など)で18年間「お絵描き天気」を中心に気象情報を伝え2024年秋にテレビから引退。新潟県出身、北海道生活25年。
※このページの内容、執筆者の肩書きなどは執筆当時のものです
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください
先頭へ戻る