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10月は暑さと寒さが同居する季節です。札幌では、150年続く観測の歴史で、10月に気温が25度に到達して夏日になった日が11回あります。そのうち7回は2001年以降で、近年「暑い秋」が増えています。3年前の2022年は、北海道の観測史上初めて10月に真夏日を記録しました。10月1日に北見や網走など東部の8つの地点で30度を超えたのですが、さすが北海道!と思わせたのは、その4日後の10月5日には、旭岳や、利尻山、羊蹄山で「初冠雪」が確認され、翌6日には石北峠や中山峠など、私たちの生活圏まで雪が積もる事態となりました。
どんなに「暑い秋」でも、10月の北海道は初雪の季節なのです。絵に描いたのは、道内各地の初雪の平年日(2020年までの30年間の平均)。旭川など道北では10月中旬、札幌など道央やオホーツク海側では10月下旬。太平洋側や道南では11月に入ってからの初雪です。ところが、この初雪が降る時期も、年によって差が大きく、札幌では、おととしまで6年連続で11月までずれこんでいた初雪が、去年はなんと10月20日。史上もっとも遅かった2018年より1ヵ月も早い初雪でした。
それに比べると、山は2~3週間ほど早く雪を迎えます。気象庁では、初雪ではなく、「初冠雪」を観測しています。これは「麓の気象台から、雪化粧した山並みが初めて見えた日」のこと。頂上付近には人がいないため初雪を正確に観測することができません。「天気が回復して見通しが良くなった時」に初めて記録されるものなので、街と山の雪の訪れが逆転することがあります。昨年、旭川の初雪は10月19日だったのに対し、旭川から見える大雪山系旭岳の初冠雪は、街より1日遅れの10月20日でした。
テレビで、近畿(大阪発)、全国&地球(東京・千葉発)の天気予報を担当したあと、HTBの朝の情報番組(イチモニ!など)で18年間「お絵描き天気」を中心に気象情報を伝え2024年秋にテレビから引退。新潟県出身、北海道生活25年。