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今年は秋のファッションを楽しむ間もなく、11月には雪かきを強いられるほどの大雪。「温暖化じゃなかったの?」と、空に向かって愚痴のひとつでも言いたくなるような展開になっています。そして、本格的な冬はすぐそこかも!?本格的な冬というと、1月や2月をイメージしがちですが、12月の雪も侮れません。
今回の絵は、日本海側のドカ雪記録(24時間降雪量の最多記録)です。札幌では4シーズン前の60㎝。旭川は22シーズン前の51㎝で、いずれも2月に記録されています。ところが、豪雪地帯といわれている岩見沢と倶知安、そして日本海からやってくる雪雲を直接受ける留萌は、いずれも12月に記録されています。それも、札幌や旭川よりも多く70cm以上も! なぜ12月に? これには近年の温暖化が影響している可能性があります。
というのも、日本海側で降る雪のもとになる湿気は、海から供給されています。教科書などでは「シベリアの寒気が、比較的あたたかい日本海にやってくると、海水が湯気のように立ち昇り、それが雲に発達して、日本海側の地方に雪を降らせる」という説明です。
12月の海の温度は、夏の名残でまだ高いことが普通で、温暖化の影響などもあって、近年は平年と比べても高いことが多いのです。そこに真冬並みの冬将軍がフライングぎみにやってくると、海と空気の温度が非常に大きくなり、雪雲が非常に発達しやすくなります。その結果、海が冷える真冬より12月にドカ雪になるというわけです。
日本の近海の温暖化は、前回の冬の帯広で124cm(24時間降雪量全国最多)の雪を降らせるなど、太平洋側の雪の降り方にも影響を及ぼしている可能性があります。
気象予報士 清水秀一 テレビで、近畿(大阪発)、全国&地球(東京・千葉発)の天気予報を担当したあと、HTBの朝の情報番組(イチモニ!など)で18年間「お絵描き天気」を中心に気象情報を伝え2024年秋にテレビから引退。新潟県出身、北海道生活25年。