

寿都湾に朝日が登るころ、しらすの炊き上げはピークを迎える。
寿都町は積丹半島の西側に位置し、日本海に北に向けてぽっかりと口を開けたようなきれいな弓形の湾に沿って町がある。札幌から約150キロ。岩内からは国道229号が日本海の海沿いを通り、寿都に導く。寿都町からまっすぐ南下すると黒松内まで約20キロ、そこからさらに約20キロ南へ進むと長万部、太平洋に出る。日本海から太平洋まで40キロ弱、そのくびれた渡島半島の付け根の北側にある人口約3000人の町。
「寿都(すっつ)」という難読な地名はアイヌ語に由来するが、その語源には諸説ある。ニシン漁で栄えた町には、今でも海産物の加工工場が多く立ち並ぶ。道の駅「みなとま〜れ」が港に隣接している。
湾の北の突端には弁慶岬があり、武蔵坊弁慶の像がある。5月〜7月にかけて「だし風」と呼ばれる強風が吹き、風力発電の風車も多い。