

恵庭市にあるのは「カリンバ遺跡」。カリンバはアイヌ語でサクラの皮の意味で、かつてこの遺跡の近くにカリンバ川という川があったことから名前がついた。
1999年、ここから縄文後期時代の装飾品と思われる、赤いうるし塗りの櫛や腕輪などが大量に出土して話題になった。その実物とレプリカを恵庭市の郷土資料館で見ることができる。
鮮やかな出土品は、合葬墓と呼ばれる数名の人が合わせて葬られていた円形の墓から主に発見された。同資料館の学芸員の長町章弘さんは、発見当時もカリンバ川流域の遺跡の発掘に関わっていた。
「私がいた現場の隣の遺跡から出ました。土器等が多く出るだろうとは予想していたのですが、合葬墓からこれほど多くのきれいな装飾品が出たときは大騒ぎになりましたね」と言う。
うるし塗りの櫛は全国から出土しているが、なんとその四分の一が恵庭だ。赤いのはベンガラと水銀朱という鉱物からの顔料だが、それがどこから来たものかはわからないそうだ。この櫛の主はだれだったのか。
「女性、それも集落のシャーマンのような存在だったのではないか、とも言われています」と長町さん。カリンバ遺跡の現地調査はすでに終わっており、国道36号の近くの市道となっている。
恵庭市南島松157-2
0123-37-1288
毎週月曜と最終金曜日、年末年始は原則休館。
詳細は恵庭市のホームページで。

千歳市には「キウス周堤墓群」という、これも縄文時代後期のもので約3200年前とされる埋葬地の跡がある。地面が丸く掘られ、その周りに堤防のように5メートルほど土が積み上げられている。全部で8基あり、今でもその姿をはっきりと感じることができる。大きいものは直径が75メートルだ。森の中に入っていくと、明らかに人工的に作られたと思われる円形の堤防とその中のくぼみがはっきりとわかる。こんなに昔のものが侵食もされずに残っているのに驚かされる。木々の葉が繁っていないころには、この形はより見やすいだろう。この遺跡は今年7月、青森の三内丸山遺跡などとともに「北海道・北東北の縄文遺跡群」として世界文化遺産登録の推薦候補になった。
千歳市中央2777他
道東自動車道、千歳東ICそば
入口に駐車場あり。公共交通機関無し