

夕日を浴びて輝く絵鞆小学校の2棟の円形校舎
室蘭市にあり、2014年に閉校した室蘭市立絵鞆(えとも)小学校に円形の校舎が2棟並んで建っている。一棟は教室、もう一棟は体育館で、昭和30年代に建てられた体育館棟は老朽化のため、解体の方針が出ていた。取り壊しのための予算も決まり、あとは執行するだけというタイミングで、市民の中にあった「残したい」の声が形となり、クラウドファンディングをスタート。なんと2週間で約1,100万円の支援が集まり、解体計画に待ったがかかった。
それを受けて室蘭市は今年1月、当初の解体の方針を覆し、校舎を売却して保存する方針を表明した。保存運動に関わった一般社団法人「むろらん100年建造物保存活用会」が買い取り、今後の活用計画を進める予定だ。
同会の代表で工学博士でもある村田正望さんは、「校舎は骨董品ではないので、それだけを大切にしてもだめ。地域との協力や、絵鞆小周辺の観光ルートを作るようなこともしていきたい。地元の人が地域をちゃんと紹介できるような意識を高めていきたい」と話してくれた。