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>HOME >特集一覧 >VOL.266「ようこそ、クラフトビールの世界へ。」(2026年10月19日)
特集Vol.266

ようこそ、クラフトビールの世界へ。

クラフトビールは、ブームから文化へ。北海道でも各地で個性豊かなクラフトビールが造られています。その魅力を探りに、千歳市の〈HOURS BEER〉を訪ねました。味や香りだけでなく、ビールがくれる時間そのものを楽しむ。クラフトビールの奥深い世界へご案内します。ビール党のみなさん、必見です!

公開:2026年10月19日
ようこそ、クラフトビールの世界へ。
〈HOURS BEER〉では、数種類の麦芽を取り寄せ、ビールによって配合を変えながらブレンド。麦芽の選び方でビールの色、香りが自在に変えられる

ビール党のみなさん、「クラフトビール」を楽しんでいますか?

 ここ数年、全国各地でクラフトビールを醸造する小規模なブルワリーが続々と誕生し、クラフトビールの世界はますますにぎやかに。現在、日本国内のブルワリーは1000カ所を超えるともいわれ、北海道でも約50カ所で個性豊かなビールが造られています。

醸造家の個性が光るクラフトビール

 そもそもクラフトビールとは、一般に、小規模な醸造所が造り手の自由な発想を生かして造るビールのこと。水、麦芽、ホップ、酵母といった原料をベースに果物やハーブ、スパイスなどの副原料を取り入れたり、ホップや酵母の組み合わせを工夫したりすることで、香りや苦味、色、口当たりまで実に多彩な1杯が生まれます。とりわけ北海道は、良質な水に恵まれ、大麦や小麦、ホップのほか、ブドウやハスカップなど、各地で栽培される農産物もバラエティ豊か。その恩恵を受けながら、地域の素材を生かした個性的なクラフトビールが、道内各地で造られています。
 でも、クラフトビールの面白さは、味の違いだけではありません。小さなブルワリーだからこそ表現できる、「誰が、どんな思いでこの1杯を造ったのか」という背景も魅力です。造り手の顔や物語を知れば、ビールの味わい方はもっと広がるはず。
 千歳市にブルワリーを構える〈HOURS BEER(アワーズビア)〉の後藤ひかるさんも、クラフトビールの大きな魅力は、造り手の思いが伝わりやすく、それを感じながら飲めることだと話します。そんな後藤さんも、ビールに思いをのせる醸造家。2人の子どもを育てながらビール造りに励んでいます。

HOURS BEER

自分へのご褒美に飲みたいビール

 「最初に造りたかったのは、自分が飲みたいビールだったんです」
 後藤さんがビール造りの原点として振り返るのは、仕事と子育てに追われる日常のひとコマです。仕事、家事、育児で忙しい毎日。初めての子育ては、夜泣きもあり、眠れない日が続きました。年齢を重ねるにつれてやらなければならないタスクは増えていくのに、自分だけの時間はなかなか持てません。そんな毎日の中で、唯一ほっとできたのが、子どもを寝かしつけた後の夜9時。ソファーに腰を下ろし、ドラマを観ながら缶ビールをプシュッと開ける。その時間だけは、誰かのためではなく自分のためのものでした。
 「大人になると、頑張ったねとか、偉いねって、なかなか誰にも言ってもらえないじゃないですか」と少し照れたように笑う後藤さん。だからこそ、一日の最後くらいは自分自身に「今日もお疲れさま」と言ってあげたい。ビールを飲んでいる間は、「仕事スイッチ」も「ママスイッチ」もオフ。自分自身に戻り、自分を大切にする時間にする。そんな時間に寄り添う1杯を、同じように頑張る人たちにも届けたい――。その思いが〈HOURS BEER〉の出発点になりました。

現在、5種類のビールを醸造
現在、5種類のビールを醸造。1カ月分の作業スケジュールをあらかじめ組んで、仕込み、充填などを行う
後藤さん
「味や品質はもちろん大切。でも、私たちが届けたいのは、日々の中で自分の時間を持って、自分を大切にすることなんです」と語る後藤さん

「何」ではなく、「いつ」飲むか

 〈HOURS BEER〉の商品に「7:00」「9:00」「10:00」といった名前が付けられているのも、その思いから。
 例えば「9:00」は、一日の仕事や家事を終えた後、自分を癒やすためのビール。後藤さん自身が苦味よりも甘さに癒やされることから、苦味を抑え少し甘みを残したヴァイツェン系に仕上げました。「7:00」は夕食と一緒に楽しめるよう、料理を邪魔しない味わいに。「10:00」はワイングラスで乾杯するイメージでブドウを使ったビールです。さらに、夕食を作りながら楽しむ「5:00」や、千歳産ハスカップを使い、昼飲みできる「2:30」も。〈HOURS BEER〉が提案するのは、「どのビールを選ぶか」だけではなく、暮らしの中のどんな時間にビールを飲むかという楽しみ方なのです。

試行錯誤の末にたどり着いた1杯

 もちろん、「飲みたいビール」を思い描くことと、実際に造ることはまったく別でした。醸造設備にはいくつものバルブや配管があり、開閉を一つ間違えるだけで、お湯や麦汁が違う場所へ流れてしまうことも。試験醸造では1000リットルもの仕込みを廃棄したこともありました。急激な沸騰で量が半分ほどになってしまったこともあったそう。そのたび原因を確認し、工程を見直し、また造る。試験醸造と改良を重ね、ようやく販売にこぎ着けました。
 「ビールは3回目が本番って言われているんです」
 1回目を造り、改善して2回目へ。そして3回目になって、ようやく「めちゃくちゃおいしい」と自信を持てる味になったと後藤さん。それでも完成ではなく、ホップの量や香り、副原料の配合を変えながら、理想の味を追い続けています。

新築の工場2階
会社は2025年5月14日に設立。新築の工場2階には醸造所が一望できるよう大きな窓を設けた。「いつか工場見学も受け入れられたら」と夢が広がる
粉砕機
麦芽を粉砕機にかけた後は、自動で次の工程に流れていくよう工夫し、工場内の省力化。誰にとっても働きやすい工場を目指す

「かわいい」からでもOK!

 では、クラフトビール初心者は何から始めればいいのでしょう。
 「難しく考えなくていいと思います。まずはラベルがかわいいとか、好きだなと思ったものを選んで」と後藤さん。クラフトビールには、思わず手に取りたくなる個性的なラベルも多く、最初はビールのスタイルや専門用語が分からなくても大丈夫。
 さらに、いつものビールグラスだけでなく、ワイングラスなど違う形のグラスで飲めば、口当たりや香りの感じ方が変わるのも面白さの一つです。
 そして旅先では、その土地で造られたクラフトビールをぜひ一杯。土地の水や素材、そして造り手の思いまで味わえば、いつもの1杯とはまた違う楽しさに出合えるはずです。
(文:菅谷環 写真:會澤浩一)

HOURS BEER
千歳市錦町3丁目3-5
https://hoursbeer.com/

北海道クラフトビールマップ

道内で長く愛されているクラフトビールや、今年オープンしたニューフェイスもご紹介します。

北海道クラフトビールマップ
ブラッスリー・ノット
ブラッスリー・ノット

2022年から鶴居村の廃校を活用してビールの醸造。直売所もあり。
鶴居村茂雪裡69-8

イワナイブルワリー&ホテル
イワナイブルワリー&ホテル

日本初、野生のホップが発見された岩内町にある泊まれるブルワリー。
岩内町野束505

北海道乙部ブリューイング
北海道乙部ブリューイング

湧水が豊かな道南・乙部町で造る無濾過のクラフトビール。
乙部町館浦686-2

※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください
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ここからは特集に関連して会員の皆さんからよせられたコメントをご紹介します。

投稿テーマ『お酒にまつわる、ほろ苦い思い出は?』

2026年10月1日から酒税法が改正。ビールの価格が少〜しだけお手頃になります。
ビールと言えば、シュワッとしたのど越しと、あのほろ苦い大人の味がたまりません。
頑張った自分へのご褒美にも最高ですよね。
そんなビールと同じくらい、ほろ苦いお酒にまつわる思い出はありませんか?
誰かに話したくなる、あなたのほろ苦いお話、聞かせてください。
お酒を飲まないあなたも、ビールのように苦い話、ありませんか?

アルコールに弱く、ビールの泡をのむだけで
ほんのり顔が赤くなってしまうほどです。

ビールにハマる瞬間を「喉が開く」といいますが
それを経験してみたいものです…!(ようこさん)

若い頃に、会社の飲み会でお酌のタイミングが分からず、全然楽しめなかった事。(あした天気になあれさん)

初めて飲んだ時、苦くて吐いちゃいました(Kさん)

「今日は俺が全部出すから!」と財布の紐が完全に崩壊。
翌朝、全く記憶にないまま自宅のベッドで目覚め、恐る恐る財布を開くと、レシートと数枚の小銭だけ。クレジットカードの利用明細には、普段の自分なら絶対に立ち寄らない高級バーや、なぜか頼んだ全員分の深夜のラーメン代が刻まれており、翌月からの極貧生活が確定した瞬間のあの青ざめた気持ちは、まさにほろ苦さの極みです!(しんやさん)

初ボーナス貰った時に調子に乗って同期5人で当時流行っていた男気じゃんけんで回らないお寿司屋さんやら飲み屋も何軒も行って全部負けてしまいボーナスは1夜で一気に吹っ飛びました。中高生も男気じゃんけんやってたと聞きますがお金は尊くてビールの泡のように一瞬で消えてしまうものであると子供に言い聞かせています。(KANTON$さん)

当時の彼氏と初めて飲んだお酒が慣れてなくて楽しかったです(ちぃさん)

初デートで一升瓶を飲み干し寝落ち…。いくら日本酒が好きだからって手土産に大好きな銘柄の一升瓶を持ってくるなんて…。(かれんさん)

初恋が懐かしくなり思い出を酒で流しました(まりこさん)

350ml、500ml、1L…飲んでますが…酔ったことがありません。(ひとみさん)

気になる人を誘いそこねた飲み。(まきもとさん)

とても恥ずかしい話です。市内の居酒屋さんで気持ちよく1人飲みました。バスで40分かけて家に帰る途中に、どうしても我慢が出来なくなり○○してしまいました。本当に恥ずかしい話で、飲んだらもう2度とバスには乗りません。(あやこさん)

お酒はビール一杯で顔が赤くなり酔っぱらう安上がりな私です。ワインやカクテルを飲みすぎて、職場の先輩に介抱され、親に迎えに来てもらうという恥ずかしい思い出があります。(つよひこさん)

苦い経験は高校受験の時空腹と緊張で脂汗が出たことです。(元気さんさん)

飲めなくて、特に無いんです。(うえさまさん)

若い頃、少し背伸びをして大人の仲間入りをした気分でビールを飲んだものの、苦くておいしさが分からず、無理して飲んだ思い出があります。今では仕事終わりの一杯が楽しみになりましたが、先日、昔の飲み会の写真を見返すと、酔って陽気に歌っている自分の姿が。楽しい思い出のはずが、隣にいた好きな人の前でも歌っていたと知り、思わず赤面。ビールの苦みは好きになっても、若き日のほろ苦さは忘れられません。(cervejaさん)

20歳の頃、お酒の飲み方も知らなかった私。同年代の友人と当時のスナックに行きました。私はその時に実はボーイフレンドに振られて腐っていました。友人二人がそばにいる安心感からか?ウイスキーの水割りをかなり飲んだらしいのです。もちろん記憶に無く気がついたら、その友人が私の両脇を抱えて我が家の階段を上っていたのです。それから50数年経過していますがウイスキーという飲み物は口にしていません。当年75歳です。(ひいらぎるみこさん)

社会人になって初飲み会で飲みすぎて眼鏡をなくし、翌日出社して眼鏡屋さんに駆け込んだな~。(よつしーさん)

電車で居眠りして隣の県で目が覚めました(チイチイ江森さん)

若い頃、父に酒を勧められても「まだ早いよ」と照れくさくて断っていた。いつか一緒に飲もうと思いながら、仕事や遊びを言い訳に、ゆっくり酒を酌み交わす機会を作らなかった。気づけば父は他界し、もう誘うこともできない。今、ビールを飲むたび、あのとき一杯くらい付き合えばよかったと胸が苦くなる。酒の苦みは大人の味だと思っていたけれど、本当に苦いのは、伝えられなかった感謝なのかもしれない。いつか再会できたら、今度こそ父とゆっくり乾杯したい。(なおやさん)

社会人になった時、お酒を注ぎに回ったら、注ぎ返しがあり、ベロベロに酔っぱらったこと。(すみれさん)

ほろ苦エピソードは、20歳になり地元の星が綺麗に見える場所で中学の頃の友達とお酒をのんでいました。その瞬間が今でも忘れられない思い出です。お互い大人になり価値観も変わり会わなくなってしまいましたが、心の中にはずっと残ってます。(ひなこさん)

お酒は、自分自身の適量を知るのが大切と思います。その場の勢いで飲み、翌日二日酔いで苦しかった思い出があります。(のぶあきさん)

彼女にフラれた(キンキン江森さん)

ビールが大好きすぎて、いつも飲みすぎてしまうのを
そろそろ学びたい50代です。
酔っ払いすぎて、すすきの交差点のど真ん中で思い切りつんのめって転びました。
理由を語らず何事もなかったかのように出勤しましたが
顔もあざだらけだったので、職場の人たちはたいそう驚かれたに違いないです(みちこさん)

ほろ苦い思い出… 特に無さそう。 お酒は好きで昔は強かったけど、今はあまり飲めません。 350の缶ビールも多すぎるくらい。 梅酒のロックを少しが日々の楽しみです。(きょっちさん)

母と弟を看取り、最後に父を看取りました。父とは、夕食時、いつもビールで晩酌してました。
最初の一杯が美味しいと笑う顔を思い出します。(いづみさん)

若い頃、出張先で仕事後の取り引き先の接待で少し飲み過ぎて気持ちが大きくなり、ピアノバーみたいなお店で恥ずかしげも無く歌いまくってしまった事がありました…
翌日、二日酔いでしかも遅刻で取引先に出社してとても気まずかった記憶があります…
今思い出しても恥ずかしい…(ひさえさん)

大学時代、飲酒できる年齢になり、初めて好きになった人がビール好きで、それまでアルコールを全く飲んでいなかった私は、一緒にビールが飲めるようになりたくて、ちょっとずつ飲む練習。
ようやく飲めるようになった頃には、同じサークル内で彼女ができていて、あっけなく失恋。
頑張る方向がちょっと違ったな〜、若かったな〜とちょっぴり苦い思い出です。(まりさん)

旦那の上司の新築マンションお披露目のパーティーに招かれて、シャンパン飲んで悪酔いして、トイレから出れなくなった(もちろんリバース)ことかなー…(みちみちさん)

主人と出会ってすぐに意気投合して日本酒を飲んで2人で一升びんをあけてしまって次の日、酷い二日酔いになってしまった事があってそれから日本酒は美味しいですけどほとんど飲まなくなりました(笑)(あささおさん)

※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください
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