

桜の季節が北海道を駆け抜けた後、山肌では日々、緑が鮮やかに成長しています。乾いた風を浴びて揺れる若葉がこすれ合う音は、まるで夏の足音のよう。運動会シーズンが近づき、農作業は急ピッチで進み、薄着や半袖で過ごす人も多いのではないでしょうか。
「きょうは25℃以上の夏日になるでしょう」とテレビからの声に、「いい季節になるなあ」と前向きにとらえる人もいる一方、「えっ!もう?」と、近年の真夏の猛暑におびえる人もいるでしょう。
そんな夏日の到来が近年、とても早くなっています。
札幌の5月の夏日の日数を調べました。10年ごとに合計したものをグラフにすると、近年の増加が一目瞭然です。2000年代までは10年間で10~20回程度。つまり札幌の5月の夏日は1~2回のペースでしかありませんでした。
ところが2010年代に急増し、10年間で30回の夏日を記録。2020年代も去年までの6年間で16回ですから、1年でほぼ3回のペースを維持しているといってもいいでしょう。
とはいうものの、このまま一気に真夏に向かうわけではなく、遅すぎる寒の戻りに見舞われることも少なくありません。
たとえば去年、札幌では5月中旬に夏日を2回記録した約10日後に、15℃に届かない日が2日続きました。5月中旬よりも下旬のほうが気温が低くなる「逆転現象」が起こったのです。どうやら初夏にも「帳尻合わせ」があったようです。
このように寒暖差の大きい季節です。夏風邪は長引くといわれていますが、気温に合わせた服装で過ごしましょう。
テレビで、近畿(大阪発)、全国&地球(東京・千葉発)の天気予報を担当したあと、HTBの朝の情報番組(イチモニ!など)で18年間「お絵描き天気」を中心に気象情報を伝え2024年秋にテレビから引退。新潟県出身、北海道生活25年。