

最高気温が25度以上の日は「夏日」、30度以上の日は「真夏日」、新たに35度以上の日を「猛暑日」と呼ぶようになったのが2007年。そして今年、気象庁は40度以上の日を「酷暑日」と命名しました。
近年、道外では毎年のように40度以上が記録されていますが、北海道ではまだ例がありません。札幌では35度以上の「猛暑日」ですら、約150年の観測史の中で17回だけです。
「だけ」という表現に異論があるかもしれませんが、この17回の猛暑日を調べてみました。
札幌で最初の猛暑日を記録したのは、観測開始から約50年後の1924年。その後は、おおむね10年に1回程度のペースでした。しかし、世紀末の1999年と2000年には初めて2年連続で猛暑日を記録。2000年には初の2日連続の猛暑日となりました。21世紀はいよいよ温暖化の時代の幕開けか――と思われましたが、その後20年間は猛暑日のない「空白の時代」となったのです。
ところが一転して、2021年と2023年にはともに3回、そして昨年は2回を記録しました。札幌でも、いよいよ猛暑の時代が始まったと言えるのかもしれません。
夜の気温(最低気温)に注目すると、100年ほど前は昼間に35度を超えても、夜には20度を下回り、ぐっすり休める環境でした。ところが近年は、「猛暑日」と同時に「熱帯夜」となることも多く、暑さによる疲れがたまりやすい環境になっています。
これは、熱帯から湿った空気が流れ込みやすくなったことに加え、自動車やエアコンなどの排熱の影響もあり、都市部ほど顕著です。
これからが暑さの本番。せめて夜だけでも涼しく過ごしたいものです。
テレビで、近畿(大阪発)、全国&地球(東京・千葉発)の天気予報を担当したあと、HTBの朝の情報番組(イチモニ!など)で18年間「お絵描き天気」を中心に気象情報を伝え2024年秋にテレビから引退。新潟県出身、北海道生活25年。