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第11回は、1月25日に行われた第52回HTBカップ国際スキージャンプ競技大会の舞台裏に密着した。今回は、まさにテレビのウラ側。カメラマンの齋藤正宜さん、音声マンの高石周門さんに話を聞いた。

Qまずは、第52回HTBカップ国際スキージャンプ競技大会の放送お疲れ様でした。カメラマン・音声マンとして、本番の手ごたえはどうでしたか?
齋藤:今回ブレーキングトラック付近のカメラを担当したのですが、選手の飛型・着地など、良いシーンをいくつか撮影することができました。
高石:スキージャンプだけでいうと、私は音声ミックスとして参加するのは今年で2回目でした。去年は初めてのミックスということもあり、上手くいかなかったこともありましたが、今年は自分の作りたい音作りができたのかなと思っています。
Q今回は放送2日前の設営時に取材させていただきましたが、改めて過酷な現場ですね。
齋藤:大倉山ジャンプ競技場での設営は、真冬でかつ高低差も激しい現場ということもあり、安全には特に注意を払っています。
一番軽いものを運搬体験させていただきましたが、それでも道中は寒さとは別に足が震えました。
齋藤:総勢40人ほどの技術スタッフで設営を行うのですが、全員の共通認識としては、機材よりも身の安全を優先することを第一に考えて欲しいと伝えています。機材は代えがききますが、スタッフは決してそうではないので慎重に行っています。設営時間もスタッフが焦ったり急いだりしないように想定時間よりもかなり多めにスケジュールを確保しています。
長い歴史で大きな事故がないのは、スタッフ同士での配慮があるからなのですね。
齋藤:今年も無事に終えることができてホッとしています。
音声マンの高石さんも設営で山頂部に登られたのでしょうか。
高石:今回は出先の音声マンに配置してもらったのですが、自分で登ることもあります。番組で「スピード感を伝える」というテーマがあったので、ジャンプ台の周りのマイク配置などは拘りました。

マイクの配置で音の表現が変わるんですね。
高石:番組をつくるディレクターと連携しつつなのですが、競技場のどこにマイクを配置するかで、全く異なる臨場感を生み出すことができます。今回の番組では、滑走路の音が良く聞こえるようにオペレートしました。この辺は各番組毎に比べてみても、音声マンによって音の表現が全然違ったりしていて面白いです。
Q冬独特のトラブル対策などはあるのでしょうか。
齋藤:機材を管理する部屋などは空調を常に動かしたままにするなど、必要な対策は多いです。部屋の温度が低いと正常に動作しない機器もあります。
高石:実は今回、寒さによるものではありませんが、音声ケーブルが1つ断線…なんてこともありました。ケーブルが真っ二つに切れていたのは初めてでした。

Qお二人がそれぞれカメラマン、音声マンになろうと思ったのは、どんなきっかけがあったのでしょうか。
齋藤:学生時代に参加したイベントがきっかけとなり、テレビ局のカメラマンを志望することになりました。収録前のスタジオでカメラワークの練習を繰り返しながら、なんとかたどり着きました。
高石:最初は、スポーツ中継などの映像を切り替えるスイッチャーに憧れていました。ですが、音声マンとして、様々な現場で経験させていただいた結果、今では楽しくやらせてもらっています。
Q今後の目標などあれば教えてください。
齋藤:カメラマンのちょっとした仕掛けからアナウンサーが意図をくみ取り、番組の盛り上がりに繋がることも多々あります。テレビ局の映像を預かる身として、これからも視聴者にカメラを通じてたくさんのものを届けられたらなと思っています。
高石:テレビの音声を通じて、視聴者に現場の臨場感を伝えたいです。本当に奥が深くて面白い世界です。みなさんも次テレビを見るときは、ぜひ「音」にも注目してみてください。
