
「ろうけん」という言葉 どこかで耳にしたことがあるという方は、多くいらっしゃるのではないでしょうか?
「ろうけん」とは正式名称を介護老人保健施設と言い、公益社団法人 全国老人保健施設協会のホームページでは、「介護を必要とする高齢者の自立を支援し、家庭への復帰を目指すために、医師による医学的管理の下、看護・介護といったケアはもとより、作業療法士や理学療法士等によるリハビリテーション、歯科衛生士による口腔ケアの指導、また、管理栄養士による栄養の管理や食事・入浴などの日常サービスまで併せて提供する施設です。利用者の状態や目標に合わせたケアサービスを専門スタッフが行い、夜間でも安心できる体制を整えています」と定義されています。
とても理想的な施設と言えますが、誰でも気軽に利用できる訳ではなく、病院と自宅の中間に位置する施設と言われています。利用いただける方は、原則として65歳以上の病状や身体の状態が安定し入院治療の必要がない要介護度1~5の方で、リハビリテーションを受け、在宅復帰を目指す方なのです。病院を退院することになったが自宅での生活に不安や難しい面があるという方が多く入所されています。
ただし、いつまでもその施設で過ごすというわけには行きません。これまでのコラムにあった「特養」と違い、入所期間が3ヵ月から6か月程度で、退去することが前提となっています。3ヵ月を区切りとし自宅に戻れるかどうか精査します。身体の状態によっては、必ず3ヵ月で出なければならないという決まりはないようです。
余談ですが、筆者の祖母が存命中、自宅の修繕で入浴ができなくなった時には、ショートステイとして、また、平日はデイサービスとして「ろうけん」利用させていただきました。しめ縄のお飾りやビニール紐を使いティッシュBOXケースの作り方を習い、褒められ嬉しそうな祖母の笑顔は今でも思い出されます。お飾りはお正月に玄関先を飾り、ティッシュBOXケースは、居間と私の自室のテーブルの上に今も鎮座しています。お世話になった「ろうけん」では、毎年、夏になると花火大会が開かれます。今年は、コロナ禍で開催されなかったのでしょうか?例年のような心躍るにぎやかな音は聞こえませんでした。