
コロナウイルス感染の影響で、高齢者住宅への転居を躊躇される方も多くいらっしゃるのか、昨年同様入居される方が少なくなっているようにも思われます。
そのような中、増えているご相談が駆け込み入居です。様子見されていたご高齢者が、気が付くとゴミだらけの部屋。途方に暮れるある日突然歩けなくなり、トイレにも行けない状態に。
訪問された民生委員の方が、いつものようにお声をかけると誰もいない様子に何となく違和感を覚え、何度かチャイムを鳴らして、諦めて帰ろうとした時、「おーい」微かに声が聞こえたそうです。古い一軒家でしたので郵便受けを覗いてみると這いずりながら玄関に向かってくる人の姿が見えたのです。「おーい」と小さな声。これは一大事と民生委員の方は、ご高齢の方に呼びかけながら、地域包括支援センターのケアマネージャーや町内の方を呼び、何とか救い出しました。腰が痛いとおっしゃるので病院へ行こうと言っても絶対に嫌と拒否されます。急遽受入れてくれるショートステイや施設を手当たり次第探してみましたが、なかなか見つかりません。
相談サロンの電話が鳴ります。困ったケアマネージャーから受け入れ先のご相談です。地域が指定され、すぐに入居できる所はないですか? 経緯を伺い、とある高齢者住宅と交渉し、快諾を得て、ケアマネージャーにお伝えするとすぐに介護タクシーでお連れになりました。高齢者住宅に着くとご高齢の方は腰が痛いと訴えます。スタッフがお身体を確認させていただくと足の爪がアルマジロのように長く伸び歩行を邪魔していました。早速爪を整えると腰の痛みが少しずつ良くなったそうです。
しばらくはその高齢者住宅で様子をみて、今後の事をゆっくりとお決めいただく事になりました。ご無事で良かった。一人暮らしの方は、何らかの形でどなたかに連絡がつく環境を整えないとならないと感じます。お身内や民生委員の方、地域包括支援センターのケアマネージャー、町内会の方、信頼できる誰かにつながることが大切ですね。
一般社団法人シニアライフサポート協会
NPO法人札幌高齢者住まいサポートセンター
代表理事 風間 理可