
9周年を迎えたシニアライフ相談サロンで伺ったご相談は10,000件を超え、私が携わったご相談も数千件と、振り返ってみると様々なお悩みがございます。時の流れと共にご相談内容も変化してきました。以前は要介護の方のご相談が多かったのですが、2年程前から自立や要支援のお元気な方からのご相談も増えてきました。自立で独居の方が高齢者住宅に入居しようとご相談される理由は「何かあったら」という不安感が一番です。
お元気な方が入居される住宅は、介護が重くなり夜間もお手伝いが必要になると24時間介護者がいてくれる住宅への転居が必要となります。みなさんも心得ていらして「体が動かなくなったら引っ越さないとならないのよね」と先におっしゃいます。「そろそろ介護を受けられる住宅を考えないといけないと思って」と数年ぶりにご連絡をいただくご相談者も増えてきました。「何かのために名刺を取っておいたのよ」と。
覚えていてくださり、まさしく何かあったらご連絡いただける。嬉しい限りです。「部屋は狭くなるけどそんなに不自由しないのね」サービス付き高齢者住宅にいらした時は、日々、外出され忙しく過ごされていたとの事。今では膝や腰に鈍痛あり外出の時間も徐々に短くなったそうです。介護保険の更新があり、審査後「要支援」から「要介護」になられたのです。 お話をしている間に同じ質問を3度程伺い、翌日また同じ質問でお電話をいただきました。要介護になられた要件の一つだったのでしょう。「ごめんなさいね。何回も聞いて。すぐ忘れてしまうの」。
寂しそうなお声に「私の事をお忘れになられていないのだから心配しないでください。何度でも聞いてくださいね」、「頼むわね~」と笑い声が聞こえて安心しました。
自分自身の身体の変化に向き合いながら日々を過ごすことはなかなか難しいものと感じる事があります。自分自身が衰えているということを認めてしまう事に不安や怖さを感じるのでしょうか。自分はまだ大丈夫と暗示をかけて日々を過ごす。そのような毎日の中で先が見えにくくなられた時にはシニアライフ相談サロンにお越し下さい。
今回で私のコラムも最後となります。お付き合いいただきましてありがとうございました。
一般社団法人シニアライフサポート協会
NPO法人札幌高齢者住まいのサポートセンター
代表理事 風間 理可