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歴史と観光のまち小樽は、運河や数多くの歴史的建造物が現存する。別名、「坂の町」とも言われるほど勾配な坂が多く、道内で最も過酷な配達エリアとも言われている。
一番の所以は、なんといっても冬の坂にある。配達員は全員バイクで新聞を配達するのだが、除雪がされていない路地などは難しいため、新聞を片手に歩きながら配達をすることになる。雪が多く降った日は、一つの町内を回るだけで30分以上かかることもあるそうだ。
今回は、そんなエリアを担当するASA小樽駅前の所長・菅原志信さんを訪ねた。
菅原さんは、東京・足立区にあるASA鹿浜で配達を経験。その後、生まれ育った地でもある小樽に戻り、ASA小樽南部で所長をしていた北内公夫さんのもとで腕を磨き、現在に至る。
ASA小樽駅前は、地域からも愛されている。お客様から購読料を集金するときのエピソードもひとつ語ってくれた。「コロナ禍で対面の集金ではなく、口座からの引き落としを希望する方が増えました。ただ、お客様の中には配達員との会話を楽しみにしてくれて、あえて引き落としにしないよと言ってくださる方もいて、デジタルの時代でそういった交流もあることがとても嬉しいです」と菅原さんは目を細める。
エリア内のおすすめのお店を聞くと、小樽の花園地区にある小樽焼肉「熱闘ホルモン甲子園」を教えてくれた。野球好き、かつ精肉店勤務経験のあるマスターが始めたお店で、店内には小樽の北照高等学校が甲子園に出場した時の写真などが飾られている。
取材中、思い出せないことがあると所内にいる奥さんに都度聞く姿が印象的だった。結婚21年目で小中学校の同級生。二人三脚で販売所を切り盛りしてきた。元々は猫好きだった菅原さんだが、奥さんの希望で犬を飼い始めた。1匹から始まり、気付いたら4匹の犬と暮らしていた。
「過酷な配達エリアを受け持つ」という言葉とは裏腹に、驚くほど表情も言葉も柔らかい菅原さんだった。(写真/文:御手洗志帆)

ASA小樽駅前 小樽手宮長橋 小樽南部 所長 菅原志信
〒0470032 小樽市稲穂3-7-7