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札幌市西区にあるASA西野北の所長を務める三原友和さんは、気さくで明るい人柄。社員さんとテンポのよいやりとりを交わしながら、「どんなことでも聞いて」と笑いかけてくれた。
三原さんは、もともと四国に本社を置く企業で約10年間、営業職として勤務していた。道南方面への出張も多くこなしていたが、札幌で家庭を持ったのを機に、転職を考えるようになった。現在の新聞販売の仕事に就いた大きなきっかけは、義理の父の存在だったという。義父は新聞販売業の魅力をさりげなく伝え、「気づけばまんまとはめられたよ」と笑う三原さん。その表情からは、義父との深い信頼関係がうかがえる。
未経験で、それまで想像もしていなかった業界での修業は厳しかった。販売店では配達だけでなくお客様とのやりとりも重要な業務となる。前職でも営業経験はあったが、相手が企業から個人へと変わり、インターホンを鳴らしたその先にどんな人物が待っているのか。これまで経験してこなかった緊張感があった。それでも持ち前のトーク力で少しずつ結果を積み重ねてきたという。一方で、今でも配達の苦労は尽きない。「冬道をバイクで走るのは本当にきつい。何度転んだか分からない」と振り返りながらも、「みんなが通ってきた道だから」と前向きに語る。

現在は社員3人、事務員1人、約40人のパートスタッフとともに、どんな日でも新聞を届け続けている。「新聞は非常時に価値を見出されがちだけれど、普段から読んでもらえなければ意味がない」と語る三原さん。新聞のある家庭を減らしたくないという強い思いが、日々の仕事を支えている。人材不足など業界全体が抱える課題に対しても「支え合って変わっていかないと」と語り、「北海道の新聞業界を盛り上げたい」と笑顔から一転、真剣な表情で語る。
地域とのつながりも大切にしているASA西野北は「西のコンサ通り商店会」に加盟。商店会を通じて地元との交流を深めている。取材時にはスタンプラリーが開催され、地域のさまざまなお店が紹介されていた。三原さんのおすすめスポットは?と問うと、「やっぱり白い恋人パークかな」とにこやかに答えてくれた。「西区はほのぼのしていて住みやすい」という言葉から小学生の二児の父として、家族と暮らすこの地域への愛着が伝わってくる。所長になってもうすぐ12年。三原さんは今日も西区の暮らしに新聞の届く日常を守っている。
ASA西野北 所長 三原友和
(文・写真/新開なつみ)