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腕相撲をしてかなう相手はまずいないだろう。アームレスリングの元選手で、北海道大会で優勝5連覇、全国大会にも出場した経験のある凄腕の所長がASA西岡にいると聞き、取材に向かった。
どんな強面の人だろうと内心びくびくしながら事務所を訪ねると、所長の藤原清志さんがにこやかに迎えてくれた。くっきりとした二重まぶた、やや垂れた目が優しい印象を与える。ふと腕に目を向けると、シャツで隠れてはいるが、たくましい二の腕のフォルムが浮かび上がっている。
つい最近、現役時代の先輩に誘われて12年ぶりにアームレスリングの試合に出場した。「大会に出るとかは考えていないんですけど、楽しく会話しながら筋トレができるので練習を続けていけたら」とアームレスリングを再開した藤原所長。
全国的なスポーツとして競技人口が年々増加している。道内でも500人近くが選手登録をしており、近年では女子選手の活躍も増えてきた。藤原所長がアームレスリングに出会ったのは、ASA滝川で修行中だった27歳のときだ。たまたま旭川にある道場を見学した際、そのトレーニング方法に魅了された。「筋と腱を破壊しながら筋肉を鍛えるんです。小学生の頃から野球をしてきて、高校の時に筋トレに目覚めたんですが、アームレスリングはこれまでの鍛え方と違って、のめり込んでいきました」。
入門して3年後には北海道大会で優勝。その後、5連覇を果たした。驚くのが、新聞販売店の仕事とトレーニングを両立させていたことだ。午前2時に出勤し、急いで仕事を終わらせ、滝川から旭川の道場へ週1回、小樽の道場にも週1回通っていた。小樽から帰ると出勤時間になるため、そのまま寝ずに働く生活も当たり前になっていた。2008年にASA平岸の所長として独立。現在は、西岡、平岸、羊ヶ丘の3つのエリアを担当している。
藤原所長は、仕事の上でも凄腕の持ち主だ。「レギュラーではなかった高校野球部の時代、筋トレに励みながら、自分が監督だったらどんな布陣にするか、どんな作戦を練るだろうかということを毎日頭の中で何度もシュミレーションを重ねていました。アームレスリングの試合の時も相手がどう出るかイメージをします。仕事でも毎日寝る前に頭の中で営業の作戦を練ったり、欠かさず1日の動きをイメージトレーニングしています」。
腕を鍛え、脳を鍛える。藤原所長の凄腕の秘訣は地道なトレーニングにある。
(文・写真/御手洗志帆)
