

ASA函館湯川の店舗が高台にあるのは、「海が見える場所に」という父の願いだったと話してくれた花田拓之所長を再び訪ねた。函館競馬も始まり、地域の魅力が一層高まる季節を迎えている。
昨年の取材記事が掲載された際、読者から温かいお便りが届いたと教えてくれた。すぐに取り出して見せてくれたことからも、大切に保管している様子が伝わる。「僕が1カ月の半分以上配達している読者さんだから、なおさら嬉しかったよ」と話す。
今回花田さんが紹介してくれたのは、湯川町にある「中華レストラン 杏梨(あんりん)」。今年3月で創業10周年を迎えた。「函館を訪れる人に紹介する度に、とびきり美味しかったと言われるお店だよ」と聞き、期待も高まる。おすすめメニューを問うと、「どれもコンプリートしたいくらい美味しいんだよなぁ」と悩みながらも、大人気メニューの「五目あんかけ焼きそば」と、花田さんイチオシの「春巻き」など4品を注文。あんかけ焼きそばは、具材たっぷりのとろっとした餡が、麺と絡む。味は濃すぎることもなく、お腹が許す限り食べ続けたくなる一品だ。春巻きはパリパリの皮に、こちらもとろりとした餡が包まれており、アツアツの餡と皮のパリッとした対比がたまらない。店内には小上がりもあるため、家族連れにも優しく、老若男女問わず幅広い層の人々で賑わう。常連さんも多く、冷凍で販売しているお惣菜も人気で、自宅でもこの本格中華が楽しめる。
店主である佐々木良太さんと花田さんは共通の友人を通じて知り合い、「今では紹介してくれた友人よりも通っているよ」と少し自慢げな花田さん。奥様とアルバイトと切り盛りするこの「杏梨」というお店の名前は、2人の娘さんの名前から1文字ずつ取ったと聞き、佐々木さんの家族愛も詰まったお店だと心が温かくなった。
花田さんは、読者の生活をより豊かにするための取り組みにも力を入れてきた。8月にはスマホ教室を開催予定で、読者と対話しながら、スマホなどのデジタル機器に関する日々の悩みを解決できればと企画に熱が入る。花田さんのその温かな姿勢が素敵な人の輪を広げていくのだろう。
(文・写真/新開なつみ)

ASA函館湯川 所長 花田拓之
〒042-0922 函館市銭亀町283-43