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新 北海道の本棚 vol.98
新 北海道の本棚
98

母なる自然のおっぱい

公開:2025年11月17日

母なる自然のおっぱい

自分の中の動物を捨てた人間の在り様

著者が札幌から安曇野に転居後書かれた1篇が加わった再刊である。1992年、地球サミットがリオで開催され環境ブーム元年ともいうべき年に上梓された。生命の繋がり、生きものの食う食われる関係、猟師や先住民のまなざし、山に向かう意味・・・それらを素材に著者が信を置く自然科学を基底に置きつつ、高度な文明により強大な力を手に入れ、強欲になって自然(野生)から離れた人間の在り様へ警句に満ちた各編だ。33年余り経た現在、人間はさらに自然から離れ、野生からの反逆に右往左往している。今こそ読みたい一冊だ。

著者 池澤夏樹
出版 実業之日本社
発行日 2025年4月24日
価格 2,000円(税別)
出版社ウェブサイト:実業之日本社

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