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アイヌを出自に持つことを知り、アイヌと向き合うことで始まった痛みと苦悩。次第に社会から切り離され沈黙した著者が、人類学研究を通じて「私がサイレント・アイヌである理由」「私の痛みの原因」を明らかにしていく研究書である。特に、理論的前提を幾重にも積み重ねていく様は説得力があり、家族4代の物語の歴史化と自伝的民族誌(オートエスノグラフィー)により、自らの生きる世界の構造や分断の状況が明快に語られる。本当に考えさせられる1冊である。
書名「〈沈黙〉の自伝的民族誌」
著者 石原真衣
出版社 北海道大学出版会
発行 2021年2月13日(補筆2刷)
価格 3850円(税込)