
タイトルが示す通り、昭和の記憶を留める建物を中心とした風景画。ページ毎に見る者の心の奥底に眠っていた様々な記憶を呼び覚ます、何かがある。甘酸っぱく、切なくなるような、昭和という時代を生きた人間に共通した哀感が込められている。中に入ってその時代を散歩したい、暫くその世界の中で安らいでいたい…そんなことを叶えてくれる画集だ。札幌の風景もこの40年で随分変わった。硬く冷たい四角いビルだらけになり、人の温みがある風景が次々と失われている。そんな記憶の扉として、残された街を、描き続けて欲しいと思う。
著者 松本 浦
出版 中西出版
発行日 2025年11月1日
価格 2,245円(税別)
出版社のページ:https://nakanishi-shuppan.co.jp/books/records/20251029-2375/