
1989年とある湖畔の深夜、地響きが突然鳴り始め飛び起きた。ビリビリ震えるテントを飛び出しトドマツの梢を照らすと、メスを求め孤独に鳴き続ける巨大な姿があった。研究を始めた頃の著者も彼に出会っていたという。人間との関わりから行動・生態・繁殖・保護増殖と今後の展望まで、これまでの研究成果から丁寧に、かつ生き生きと描き出す。全身全霊をシマフクロウに捧げた著者の愛情と生き様が文章の端々に現れ、心に迫る。この稀有な神の鳥の声を、再び身近で聞くことができる環境と社会を作る責任は、我々市民の側にもある。
著者 早矢仕有子
出版 東京大学出版会
発行日 2026年4月30日
価格 3,200円(税別)
出版社サイト https://www.utp.or.jp/book/b10159456.html